Alteryxでオフィスから指定範囲内にある駅を表示する

「カスタマーストーリー」を支えるツール特集

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スズ

2018.10.02

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こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。

AlteryxのTrade Areaツールでは、中心地から指定の距離で範囲を表示することができます。商圏の表示などに利用できるツールですが、今回は弊社の岩本町オフィスから0.8kmの範囲内にある駅を表示してみます。

オフィスから指定範囲内にある駅を表示する

ワークフローの概要

以下のワークフローを作成します。

駅の位置情報の処理

Text Inputツールでデータを入力
Create Pointsツールで位置情報を出力
Browseツールでデータを確認

オフィスの位置情報の処理

Text Inputツールでデータを入力
Create Pointsツールで位置情報を出力
Trade Areaツールでオフィスからの範囲を出力
Browseツールでデータを確認

2つの位置情報の処理

Spatial Matchツールで範囲内にある駅を出力
Browseツールでデータを確認

駅の位置情報の処理

[In/Out]->[Text Input]で駅の緯度経度の情報を準備しました。「Station」には駅名、「Latitude」と「Longitude」には各駅の緯度と経度のデータになっています。

[Spatial]->[Create Points]を使用して駅の位置情報を出力します。Create Pointsツールの[X Field (Longitude)]に経度、[Y Field (Latitude)]に緯度を設定します。

ワークフローを実行してみると、「Centroid」という列が追加されています。この列にPointという位置情報が出力されています。

[In/Out]->[Browse]でデータを確認してみます。Browseツールの設定画面右上のプルダウンメニューから地図を選択すると、地図上に各駅の場所が表示されています。

オフィスの位置情報の処理

Text Inputツールで岩本町オフィスの緯度経度の情報を準備しました。「Office」にはオフィス名、「Latitude」と「Longitude」には緯度と経度のデータになっています。

Create Pointsツールを使用してオフィスの位置情報を出力します。「Centroid」という列にPointという位置情報が出力されます。

[Spatial]->[Trade Area]を追加します。[SpatialObject Field of Point Source]に中心となる位置情報として「Centroid」、[Radius, Doughnuts or Drivetime]の[Specific Value]に中心からの距離として「0.8」、[Units]に距離の単位として[Radius (Kilomters)]を設定します。

実行して結果を確認すると、「SpatialObject_TradeArea」という列が追加されPolygonというデータが追加されています。

Browseツールで地図とデータを表示してみると、中心から円で範囲が表示されています。

2つの位置情報の処理

これまでの処理で、駅の位置情報とオフィスから0.8kmの範囲の情報を準備できました。2つのデータを使って、オフィスから0.8kmの範囲内にある駅を表示してみます。

[Spatial]->[Spatial Match]を追加します。Spatial Matchの[T] (Targets) の入力に駅のデータ、[U] (Universe) にオフィスのデータを接続します。[Target (T Input)]-[Spatial Object Field]に「Centroid」（駅の位置）、[Universe]-[Use Records from U Iput]-[Spatial Object Field]に「SpatialObject_TradeArea」（オフィスから0.8kmの範囲）を選択します。